12月28日のことです。
仕事納めの日だけど、胃カメラでの検診をしてもらうことになったんです。
だもんですから、休みを取っちゃってね。
せっかく休むんだから、検査が終わってから四国に行こうということになったんです。
区切り打ち第二回目。
24番札所。
室戸岬の最御崎寺からのスタート。
遠いよ。
だいたい胃カメラの時からつらかったんだわ~。
鼻から入れるやつは楽だよ。
そう聞いてたんです。
だから、口じゃなくて鼻にしてもらいました。
まずね、鼻にスプレーされました。
点鼻薬みたいなやつ。
麻酔みたいなもんですかね?
ここは持ちこたえた。
なんとか平気だった
次にチューブを滑りやすくする為のトロッとしたヤツ。
ローションですかね?
これを鼻から入れます。
もうこれでダメ。
気持ち悪くって。
必要量がぜんぜん入らない。
なんとか少しずつ入れ終わっていよいよ本体。
入らない~。
つっかえる。
つらい~。
だってさぁ、あたしってしゅっとしたいい鼻してるでしょ。
狭いんかな?
通らないのよ。
涙と鼻水で顔をぐっちょぐちょにして苦労したんです。
そしたら、先生が「入らないけど、どうしましょう?」
って聞くもんですから「口でお願いします~」
そういうことになった。
口になったら、今度はうがいのように喉に薬を塗ります。
それから、穴の開いたプラスチックの、マウスピースみたいなもんを噛まされてね。
いよいよチューブが入ってくるわけです。
来たね。
そりゃぁつらかったですよ。
でも、入らないわ、げぇげぇ苦しいわの鼻よりはまし。
だって、げぇげぇは変わらないけど、入るもん。
食道とか通ってるのがわかる気がするのね。
胃に入ったのもわかる気がするのよね。
冷たくて硬い異物感。
モニターを見る余裕が少し出てきた時、なんかヘンだなぁと思いました。
気分はよくないけど、吐くほどのところは通り過ぎたはずなのね。
なのに、口からげぇ~げぇ~、音がするのね。
なぜだ?
不思議だ。
チューブの先から空気が送られているのね。
柔らかくてごちゃごちゃした胃の中とかを見やすくするために。
それで、その空気が口から漏れてくるのね。
ようするに、げっぷだったんですね。
ちょっとなんか気になるところを見つけられると、組織を切り取ったりするんです。
チューブのの先に、なんかピンセットみたいな摘む装置がついているのね。
そんで、それでちょっと摘んで…
思いっきり引っ張るっ!
ちぎり取るわけだ。
痛くはないけど。
でも、血がじわ~って出てきて。
それがモニターで見えるの。
かわいそうな臓器。
あ、いや、かわいそうなぞうと似てるかなと思って。
そんなつらい思いをしてから四国に向かったわけです。
室戸までは遠いのでね。
おなかがペコペコだけど、高速道路上で簡単に食べましょうということになってね。
なんとなく、食べるチャンスをゲットできないまま走っちゃってね。
ここまで来たなら、淡路のP.A.にしようかってなってね。
そんな楽しい旅の始まりの時のできごとなのです。
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